日記とか語りとか返信とかするブログです^^
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俺とコイツは双子、だよな。
自分自身に問いかけてみる。当然答えはイエス。
何も疑う理由もなかったはずだったのだが。
「だぁから目ェ閉じろっての!閉じなきゃ瞼の所、消毒できねえだろうが!」
「いらねえって言ってんだろこの馬鹿!」
「お前、手当てしてやるって言ってる人間に対してなんだその態度!!」
「誰も頼んじゃいねえよ!!」
散々同じやり取りを繰り返して半ば渋々、いや半ばどころじゃなくかなり渋々
目を閉じさせた。
「やんならさっさとやれよ ったく・・・」
「わーったよ!ホントお前何様だ・・・・」
家から持ってきた小さな救急箱を開けて中に入ってる消毒液と脱脂綿、それからピンセットを
出して並べた。脱脂綿に消毒液を浸そう、 いやその前に傷の具合だ。
腕まくりをして詩紋の前髪を横に退かす。
ぴくん、と体が反応する。一瞬顔も歪んだ気もしたがいちいち反応してもいられない。
こいつは俺と髪型が似ているが前髪は長い。横に髪を掻き分けて
久し振りにこいつの目や額を見た気がする。
自分と同じ顔のはず、なのに全く別人に見える。
それは俺が双子だから?イヤ、違うだろうな。
俺よりずっと睫毛も長くて顔立ちが整ってる。昔から美人だとは思っていたが
口にすることは一度もない。口にしたらこいつは「当たり前だ」とかなんとか言って
調子に乗るだろうし。何だかむかつくから絶対言ってやらない。
つい怪我の程度を見るのを忘れまじまじと顔を見てしまっていた。
「・・・・・・・・・おい何やってんだよ やんなら早くって言わなかったか?」
「ッッ! あ、ああ 悪ぃ!」
思い出して我に返って。
焦って消毒液を脱脂綿に着けピンセットに摘ませる。
もう一度、前髪を掻き分け血が滲み凝固し始めている箇所にそっと触れさせる。
じわ、と脱脂綿に含まれていた消毒液が傷口に付着していく。
「、ッ、ぅ・・・・」
「ッッッッッッ!!!!!!」
思わず、本当に思わずピンセットを持つ手にも力が入ってしまった。
その結果脱脂綿は強く傷口に押し付けられてしまった。
「オイ!!痛えっての!!やめろこの馬鹿!」
「ッ・・・・・・・!!!!」
手を払いのけられピンセットが脱脂綿ごと床に落ちる。
それにも反応できず俯くことしかできない。
「何しやがんだよてめえ・・・!聞いてんのか?!オイ!」
詩紋が怒鳴っているがまったく言い返せない。
やべえ。
ば、馬鹿じゃ、ねえの!?
あんなにエロい声で、俺と似てるけど違う顔で、?
・・・・・・当分顔なんて上げられない。
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プロフィール
HN:
埜代
年齢:
34
性別:
女性
誕生日:
1990/06/27
職業:
学生
趣味:
お絵かき
自己紹介:
シモロシも好きだけどリバも好物。
最近はシモシモが愛しくて堪りません。
コスモ艦長×総司令 ハアハア!アバンの存在は卑猥すぎます!
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